絵の状況考えてたらジロ→岳SSになりました(苦笑)
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「慈郎、次の授業出ないとヤバイんじゃなかったっけ?」 昼休みの終わりかけに昼寝していた俺を岳人が起こしに来た。 差し出された手に掴まって起き上がり、大きな欠伸をしてまた目を閉じる。 「起きろ、寝るな慈郎」 「ガック〜ン」 寝惚けた振りして甘えたようにもたれかかると俺が倒れないように支えてくれた。 優しいね岳人。 それでね、隙だらけだよ。 「うわっ、なにジロー」 急に力を入れて岳人の肩をがっしりと掴むとさすがに驚いた顔をした。 けれど、それだけだ。 俺に何かされるなんて思ってない。 「チューしよう」 「はぁ?」 呆れたような声をだして俺の顔を見る。 身長が同じくらいだから目線が同じ。 唇の高さも、同じ。 すぐそこに岳人の口。 「俺ガックンの事好きだCー」 「寝惚けてんなよ」 顔を近付けたらのけぞって顔を離した。 だけど俺が肩を掴んでるので少ししか離れない。 ねぇ、本気で抵抗しないと奪っちゃうよ? 「ガックンは俺が嫌いなの?」 「嫌いじゃねぇよ。って近い、顔近い。離れろ、起きろ!」 寝惚けてないよ、俺はちゃんと起きてるよ。 結構本気で岳人にチューしようとしてるんだよ。 更に顔を近付けたら岳人の手が肩と手を掴んだ。 あ、やっと危機感ってやつ感じてくれた? でもね、その程度の抵抗じゃ駄目だよ。 「嫌いじゃないならチューしていいでしょ?」 「どういう理屈だよ、いい加減―――っ!」 ささやかな抵抗を無視して顔を近付けると岳人の目が大きく見開かれ、 そしてギュッと閉じられた。 何でこの瞬間に目を閉じちゃうんだろ。 本当の本当に奪っちゃうよ? だけど、ギリギリまで顔を寄せて我慢した。 暫くそうしていたら薄っすらと開いた岳人の瞳。 ニヤリと笑うと途端に赤くなる岳人。 「テメェ!!」 本気で怒り出した岳人の頬にチュッとキスをして顔を肩に埋めた。 岳人の大きな目が更に大きく開いた。 そんなに開けたら目落ちちゃわないかな? 「吃驚した?」 「あ、当たり前だ!!」 今度こそ力強く引き剥がれた。 最初から今ぐらいの力で拒んでくれればいいのに。 なんて、自分勝手過ぎだね。 唇が触れた頬をちょっと怒ったように指で触れてる岳人。 あはは、可愛いなぁ。 「笑うな!クソクソッ、慈郎なんか嫌いだ!」 背を向けてしまった岳人の肩に顔を置いた。 「嫌いじゃないって言ったのにー」 「うるせぇ」 結構強くおでこ小突かれた。 「次の授業ちゃんと出ろよ!」 予鈴が鳴るとおでこ押さえてる俺を置いて岳人は歩き出した。 いつもみたいに教室まで手を引いて連れてってくれない。 でも俺が気になってか数歩でその歩みはゆっくり。 「…いつまで冗談で済ませられるかな」 「何か言ったか?」 岳人が振り返って首を傾げている。 「別に」 笑って、次の授業に出る為に岳人の後を追った。 |
ジロ視点のジロ→岳。
ジロちゃんは岳人が好きなんだけど、
今の関係も壊したくなくて、だけど凄く好きで。
自分が我慢できてる間に逃げて欲しいとか思ってるのです。
でも岳人と恋人になりたいとかも普通に考えてます。
ジロちゃんの思考よく分からない…(苦笑)
20050704
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